コンサートツアー 2000〜2001
「STARS」 2公演目
At 東京厚生年金会館 on 2000.4.7
〜柿沼さん。暴走?!〜
セットリスト |
M1:Northern
Lights〜輝く君に〜 M2:夢伝説 M3:今夜だけきっと M4:木蘭の涙 M5:夜更けのリフ M6:会えないよ M7:Sweet Memories M8:マシュ・ケ・ナダ M9:不思議なチ・カ・ラ M10:Stay My Blue〜君が恋しくて〜 M11:トワイライト・アヴェニュー M12:追憶 M13:Down The Road M14:Midnight Rainbow M15:もうチョットだけ何か足りない M16:WHAT A WANDERFUL NIGHT M17:NO!
NO! Lucky Lady M18:ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス M19:ふたり EC1:クレイジー・ラブ EC2:銀座カンカン娘 EC3:東京ブギウギ EC4:Stars |
◆ いきなり、結論的な出だしで…
いつもなら出だしは、時間経緯にのっとって始まる前の様子を、簡単に書いているが、今回は珍しく、結論的部分から攻めてみようと思う。
結論から言うと、ちょっと驚いた。まずは、セットリストを見てもらいたい。初日の内容と今回の内容。予想以上にメニューが変わっていた。私の頭の中では、「栄光のスタッフリクエストコーナー」のみが、日替りメニューと思っていたからだが、ア・カペラコーナーで2曲、勿論リクエストコーナーでも2曲、そして、本編後半の盛りあがり楽曲で、1曲。計5曲の違い。「さすが100曲用意しているだけあるな」と思いつつも、「やはりベストライブなんだな」とも思ったり。正直、2公演終了後には、「これじゃあ、リピートしたくなるじゃないの…まずい…」と、思ってしまった。まさに、心くすぐられる感じだろうか。ここまで、日替りでのお楽しみメニューがあると、「じゃあ、地方公演では何もってくる?リクエストでは何が出る??」と、興味が沸く。「あ〜これも戦法か?」と疑いたくなるが、まあ、結局参加できる公演数は、自分の体力と会社との兼ね合いで決まってくるので、そんなに増える事は無いとは思うけど…。
では、いつもの様にはじめてみようかな(といっても、違いを中心に書いていくつもり)。
◆ 本編前半
1曲目の「Northern Lights」から、10曲目の「Stay My Blue」までを、本編前半とする。
開演時間(19:00)を少し回った所で、「Overture “Stars”」が、かかる。平日と言うこともあり、まだいそいそと席に向かうお客さんもいる。幕が上がり、拍手と歓声。そして、そのまま、「今夜だけきっと」まで一気に進む。
この後のMCで、気になった台詞は、アルバム紹介の時に要さんが言った、「3800円。洒落た値段ですね」という言葉。まあ、たいしたことないと言われればそれまでだが、「洒落た」という表現が、私にとって、キーポイント。「洒落た値段って…」と思わず言ってしまったくらいなのだ。
「逢いたくて逢いたくて〜♪逢いたくて〜切なくて〜♪会えないよ〜♪」と突っ込みを入れて欲しいという、「突っ込み3部作(注:筆者勝手に命名)」を終え、メンバー紹介を含めたMC。
今回このメンバー紹介。やけに柿沼さん大暴走。結構笑いをかっさらい、しかもメンバー紹介は、最終的に名前だけになってしまったというこのコーナー。柿沼さんは、要さんと同じくらい話していたと思う。ちなみに今回のテーマは、「私のアイドル」。テーマ発表の時に、「私の愛?」と柿沼さん。要さんに、「ちゃんと聞いてろよ」とまで言われ、始まった途端に、ちょっとおとぼけぶりを見せつける柿沼さん。紹介順は、初日の公演同様、寺田さんから。寺田さんが答えようとすると、柿沼さんが、「あ〜分かった。寺田、F1好きでしょ?だから…」と一言。そんな柿沼さんの言葉から、思ったように進行しないこのコーナー。柿沼さんはちょっとボケたかった様で、要さんは、「その辺はっきりしないとさぁ」と、ステージ上で、やり取り。まあ、普段の会話をステージ上で見せているというような感じ。結構笑いを取っていたものの、時間の都合上、メンバーの名前紹介だけで終わってしまう。要さんは、「もう全然ダメですね。思ったように進まない。何でこのテーマにしたかっていうと、みんなのを順に聞いていって、最後に、『俺は松田聖子』っていう風にしたかったのね。それなのに…失敗です」と進行予定を話した。ちなみに、次の楽曲が、「Sweet Memories」だったので、こういうテーマ。次曲につながるような、お題を考えていた要さんだったのだ。
ア・カペラコーナーに入って、「あ。初日と曲が違う」と思った。「リクエストコーナーだけではなく、途中も変化させるのか。やるなスタレビ」と、思ったりもした(ちょっとオーバー^^)。ア・カペラに入る時には、健ちゃん主導で、各自音とりを行うが、この時要さんは、「はい。ハエが飛んできたわけではないですよ〜」と付け加える(ちなみに、音取りは、『Uh〜(正確には、「う」と「ん」の間くらいの発声かな?)』と声を出す)。要さんの歌う、女性の曲というのは、実に良い。なぜかしっくりくる。次は、「マシュ・ケ・ナダ」に備えた、コーラス指導。今日も、なんだか楽しそうに盛りあがって指導する要さん達。一通り、練習を終え、源さん登場で、本番開始。柿沼さんの見せ場である、クィーカ(楽器)の口真似。最後の部分では、ちょっと音上げ気味で、お茶目に決める(ちなみに私と友人は、その声にちょっと笑い。柿沼さん、ナイス)。アルバム「DEVOTION」の、話を交え、次曲の紹介。「みんなで詞作ったんですよね。それぞれどんなだったっけ?じゃあ、寺田」と、要さんが振ると、「え…。覚えてない…」と寺田さん。すかさず他に振ろうとする要さんだが、「あ、なんかみんな目そらしたでしょ。もう今日はダメですね。ことごとく失敗(先ほどのメンバー紹介の事を言っている)。はい、じゃあ、そんなんでみんなで作った曲、「不思議なチ・カ・ラ」聴いてください。歌詞は、歌っている間に思い出してもらうとして…」ということで、始まった、この曲。ア・カペラコーナーは、どうやら、「マシュ・ケ・ナダ」以外は、日替り楽曲の模様。
再び、各楽器のポジションについたメンバーは、「Stay My Blue」を演奏。
◆ 本編後半
「世にも奇妙な恋物語」では、初日登場の、ラブリー根本は不在。つまり、大きな蝶ネクタイをつける要さんの姿は無し。「根本要」のままで、恋愛話のコーナーを進める。内容は、勿論、初日と一緒。時間の関係もあってか、若干はしょり気味。2つ目の話では、手紙の紹介ではなく、1話目と同様に、実例としての話の展開。「修二」という名前が登場しなかったので、ちょっとわかりにくいかな?とも思ったりもした。健ちゃんの奏でる、バックミュージックは、相変わらず観客を、「ぷっ」と吹き出させる。
「栄光のスタッフリクエストコーナー」では、相変わらず可愛い、ラジコントラックが、手紙を運ぶ。ずらりと並んでいる、歴代アルバムの看板。初日公演で選ばれた、1stアルバムの分をひっくり返すと、「4月1日文京シビックホール」という文字と、赤い花がつけられていた(順次、このマークがついていくようだ)。今回スタッフが選んだ、アルバムは、あまりライブでは聴いていないという、7枚目のアルバム「NIGHT SONGS」(ちなみに手紙には、6枚目と書いてあったようだ)。選ばれた曲は、「Down The Road」と「Midnight Rainbow」。タイトル発表までドキドキ顔の柿沼さん。タイトル聞いた瞬間に、「うわ〜…」と言いたげな表情のVOHさん。要さんが手紙を読み終えると、メンバー各ポジションへ。ちなみに、今回の手紙の追伸は、「VOHさん、先ほど楽屋にカツラが忘れられていました」だった。初日同様、「NOW PLAYING」の文字も添えられ、ちょっと危うげな表情をしつつ、楽器の準備をするメンバー達。タイトル発表をし、「Down The Road」の演奏…に入ったものの、ワンフレーズ歌ったところで、「間違えたストップストップ!!」と、要さん、片手を上げ、メンバーに演奏ストップの合図で、手を振る。歌詞はおそらく合っていたと思うので、何が違うかな?と考えてみると、キーの高さを間違えたのかな?と思った(だが、その真実は不明)。気を取り直して、キーボードソロが結構聴き所だった、「Midnight Rainbow」まで、一気に演奏。
ここで、先日行われたインストアライブで、要さんが突如発表していた、100曲ライブの話を持ち出す。ここでこういう事を言うのは、多少メンバーやスタッフの同意が得られたのか?と思いもするが、何とな〜く実現しそうな気配。要さんはあくまでも、「勝手にやりたいなぁと思っているので、どうなるかわからないですが…」と、言っていたが。
最後は、盛りあがりの楽曲。客席も一気に総立ち。「NO! NO! Lucky Lady」では、寺田さん以外のメンバーが、前に揃って、4人で振りつけ(よく考えたらこれって、パラパラだね)。今までメンバーが、全員(勿論寺田さんは出来ない)で、揃って振りをつけるというのは、なかったような気がする(しかし、どうも柿沼さんのは、盆踊りっぽい)。これも、場内皆にやって欲しいという思いからなのだろうか。場内は、急激にヒートアップ。ステージも勿論、はしゃいでいる。柿沼さんも、今回は結構動いていたかな。「ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス」では、ちょっとしたハプニング。盛りあがりすぎてか、演奏途中、要さんのギターの弦が切れる。勢いに乗って、左右に走って、ガンガンに弾いている時だ。ステージ下手側で演奏している時に、切れた。中央に要さんは走り、急いでギターを交換。その間、「みんなで!」という掛け声の元、「ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス〜♪」と、客席を巻き込み、ステージとともに歌う。思いがけない出来事で、さらに盛りあがってしまう。この最高潮の中、「ふたり」で、本編終了。
◆ アンコール
アンコールの拍手に応えてメンバー再登場。「クレイジー・ラブ」では、やけに、曲に入りこんで、演奏する健ちゃん。「銀座カンカン娘」では、どうも、「ギギギ銀座銀座〜♪」のコーラスに入る時、ちょっと健ちゃん忘れ気味の様な気がする。なんせ、慌ててマイク引き寄せているので(そうみえる)、柿沼さんより若干遅れて、入っているような気がする(実はインストアライブの時から、ちょっとここは気になっていたんだけど…)。まあ、それも生の楽しさの1つなので、そういうのもまた楽し。「Stars」の前では、「明日もあるけど言わせて下さい。『行ってきます』」と、要さん。客席からは、拍手と、「行ってらっしゃい!」の声。そういえば、「お客さんに拍手〜!!」もあったように思う。最後は、要さんの声が、場内に響き渡り、大きな拍手の中、幕を閉じた(21:40頃終了)。
◆ チョット感想
冒頭にも書いたが、日替りメニューの多さに(予想以上の)、少し驚く。今回は、3列目の真中ということもあり、割りとステージの様子(表情的なもの)は、見易かった。
初日に比べて、メンバーの固さもとれ、リラックスしているような雰囲気。今回の公演は、19:00スタートなので、会場的な問題から、多少省くメニューがあるかな?と、思っていた。メニュー的な省略は無かったものの、MCにおいては、時間を気にして運ぶ展開となっていたようだ。正直な所、メンバー紹介の「私のアイドル」は、全員分聞きたかった(結局、誰1人答えていない)。柿沼さんの暴走振りも面白かったけど。
そう言えば柿沼さん。今回はかなり動いていたように思う。ステージ前方で動いて、自分のポジションに戻った時の、「本当は息切れそうだけど、それをおくびにも出さない」というような感じが、なかなか良い(ちょっと苦しそうにも見えたんだけど)。
「お客さんの前に出るとはしゃいじゃうからだめなんだよね。音として残す時に、ギターが入っていないとかじゃまずいからさ」と、要さんは、「STARS」のライブ盤を、「なぜ、お客さん無しにしたのか」ということについて、説明していた。確かにこの言葉に代表されるように、「はしゃぐ」メンバー達。勿論お客さんもはしゃいでいるのだが…。そんなはしゃぐ姿を見ているのは、楽しい。
明日も目一杯楽しんで演奏してもらいたいと思う。